2025年12月、日本銀行が政策金利の追加利上げを決定しました。この歴史的な決断により、これまで長らく続いていた「超低金利時代」がいよいよ終焉を迎えようとしています。2026年以降、住宅ローン金利の上昇は避けられない見通しとなっており、マイホーム検討中の方々にとっては「いつ買うべきか」という判断が、将来の家計を大きく左右する重要な局面に来ています。

なぜ2026年から金利が上がるのか?
住宅ローンの金利には、主に「変動金利」と「固定金利」の2種類がありますが、今回の利上げの影響をより直接的に受けるのが変動金利です。変動金利は、銀行間でお金を貸し借りする際の短期金利に連動しており、日銀の政策金利引き上げはそのまま適用金利の上昇につながります。
2026年からは、多くの金融機関が店頭金利や優遇幅の見直しを行うことが予想されます。これまで「0.3%〜0.4%台」という極めて低い水準で推移してきた金利が、緩やかに、しかし確実に上昇フェーズへ入ることが確実視されています。
「わずかな金利差」がもたらす数百万円の差
「金利が0.5%上がっても、月々の支払いは数千円でしょう?」と楽観視するのは危険です。住宅ローンは数千万円という大きな金額を35年という長期で返済していくものです。
例えば、3,500万円を35年返済で借り入れる場合を考えてみましょう。
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金利 0.4% の場合: 月々返済額 約8.9万円 / 総返済額 約3,751万円
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金利 0.9% の場合: 月々返済額 約9.7万円 / 総返済額 約4,082万円
わずか0.5%の上昇で、月々の支払いは約8,000円増え、総返済額では約330万円もの差が生まれます。この330万円という金額は、グレードの高いキッチンへの変更や、将来の教育資金、あるいは数年分の固定資産税に匹敵する大きな金額です。
「頭金を貯めてから」の落とし穴
「もう少し貯金をしてから考えよう」という慎重な姿勢が、結果的に損を招くリスクもあります。 例えば、1年かけて300万円の頭金を貯めたとしても、その間に金利が上昇してしまえば、せっかく貯めたお金が「金利上昇分の支払い」に消えてしまうことになりかねません。むしろ、低金利の今のうちにフルローンに近い形で借入を行い、上昇前に金利を確定(固定)させたり、返済をスタートさせたりする方が、長期的な資産形成としては有利になるケースが多いのです。
群馬県でマイホームを検討されている皆様へ
群馬県内においても、人気のエリアでは地価が底堅く推移しており、建築資材や人件費の高騰も続いています。「金利上昇」と「物件価格の上昇」が重なる前に動くことは、賢い選択と言えます。
今はまだ、歴史的に見れば十分に低い金利水準を維持しています。2026年の本格的な上昇が始まる前の「今」こそ、ご家族のライフプランを見直し、納得のいく住まい探しを始める絶好のタイミングです。
「いつかはマイホームを」とお考えなら、選択肢が豊富で金利の負担を抑えられる「今」こそが、最適な検討時期かもしれません。納得のいく住まい探しと賢い資金計画のために、まずは早めの一歩を踏み出してみませんか?物件探しやローンのご相談は、ぜひ当社へお気軽にお寄せください。
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